Reviews/Keep On, Move On(ウルフルズ)

Last-modified: 2008-02-07 (木) 23:58:51 (3482d)

ウルフルズ11枚目のフルアルバム。実は彼らのアルバムを最初からきちんと聴くのはこれが初めてなので、これまでの彼らの歴史や作品などについてはあまり知らない。 よって各曲のレビューだけを書く事にする。

  1. たしかなこと

    アコースティック・ギター&オルガン&軽く歪んだギターが中心のミドルテンポ・バラード。ググってみたらハウス食品「北海道シチュー」のCMタイアップ曲らしい。 彼らの曲はジョーク部門と真面目部門に二分されると勝手に考えているが、この曲はさすが普通の食品CMの曲らしく最初から最後まで大真面目である。こういう曲を聴くと 「さぁ仕事仕事」と言いながら席に戻って作業を進めるサラリーマンを想像してしまう。笑いながら楽しく仕事出来るにこした事はないけど、たまには真顔に戻る時間もないとね。 歌詞は「たしかなこと、それは君を好きだということ」という内容で、個人的には恋愛のアレコレから遠ざかって久しいのであんまり共感できない。 ごくシンプルな言葉でわかりやすいし、若い人達は共感しまくりなのだろう。

  2. 情熱 A Go-Go

    アップテンポのロックで歌詞の内容も元気一杯。無駄な事に全力を注ぐ高校生向けかな。エネルギーの矛先をあさっての方向に向けようが、結果の見える愚行を何度もやろうが 自分の思うとおりに前進しろ!的なエール曲。

  3. 花さかフィーバー

    スタンダード・ソウル「My Girl」調のベースで始まるミドルテンポの曲。えーと、それ以外に言う事は無い(笑) 詩もちょっと薄い。楽しくも無ければ共感も出来ない、情景が見えるわけでもないという、なんとうか、箸休め的な曲。

  4. 泣けてくる

    アリナミンのCMタイアップ曲。ヘコみ気味だけどまた頑張ろう、という詩。楽器構成はバンド構成+オルガンというシンプルなもので、ちょっと違うのはエンディング直前にフルートっぽい音が入るぐらい。 それだけに各楽器の印象的なメロディや音がしっかり聴こえる。特にベース。2コーラス目のロングトーンからアルペジオっぽく流れるところが切なくてイイ感じ。 それにしてもオルガンってなんでこんなに「救済」っぽく聴こえるんだろう?

  5. カッコつけて

    コメントできるところが無い。

  6. あんまり小唄

    エルモア・ジェイムスの「I Believe」のカバー。「I Believe〜」という英語の音を日本語にあてはめて「あんまり〜」と歌う。詩も笑えるが、それを本家のレコードの雰囲気そのままに歪んだ録音で演っているのがまた笑える。

  7. キーポン節

    アップテンポのファンク・ロック。先の「あんまり〜」と同じく「キーポン」はKeep Onの空耳訳。カーティス・メイフィールドの「Keep On Pushing」からヒントを得たらしいが、曲調は全く異なる。 基本おフザケだがカッコいい曲。たぶんこれを真面目な歌詞でやるとこうはならない。 そもそも本場のファンクやらロックやら自体がくだらないことを詩にして叫んでるだけだったりすることもあるわけだし、それを考えると斜に構えてカッコ良さを追求するようなバンドがカッコ悪く見えるのも道理だろう。 エンディング間際の畳み掛けるようなダジャレ*1あたりが特にカッコイイ。

  8. ムーボン音頭

    これまたアップテンポなロック、そして曲名は空耳訳ということで「キーポン節」と似通った感じの曲だが比較するとちょっとこっちの方がイマイチ。

  9. 開けてけ!心のドア

    ちょっとアップテンポな明るい曲。どうも彼らは空耳アワー的な言葉が好きらしい。この曲名は「I Can't Take It」の空耳訳。この曲には元ネタがあるわけではなく、ソウルっぽくゴスペルっぽく仕上げてみたそうな。 個人的にはソウルというよりも女性コーラスグループの曲っぽいと感じたが。詩には何か意味があるかというとどうもなさそうである。 「I Can't Take It」を「開けてけ!」とすることに決めたあとでじゃあ何を開けるんだろう、と言葉を繋いでいったらしい。

  10. 恋の涙

    生音に軽くフランジャーを掛けたようなギターがソウルっぽくて印象的な曲。歌詞はわりと真面目な恋愛ものだが、これも「Goin' On」の空耳のような気が…。

  11. 胸の…

    ミドルテンポで落ち着いた感じのアコースティック・ソウル。「胸の、胸の、胸の」と繰り返す部分がソウルっぽくて良い感じ。エンディングもいい。

  12. 両方 For You

    高校野球のタイアップ曲らしい。野球自体まったく興味ないのでそんなことまったく知らなかった。 歌詞とか曲調とかがあまり高校野球と結びつかない。なんでこれがタイアップ曲? コーラスとコンガとピアノがラテンっぽいが意識しているのだろうか。ラテンと高校野球もさっぱり結びつかないけど。 詩の内容とラテンっぽさから、野球というよりは夏の海のアバンチュールという感じ。アバンチュールて、自分(笑) 野球にも夏の海にも、そしてアバンチュールにもとんと縁のない自分なので、何にせよ共感出来ないことに変わりはないのだが。

  13. 四人

    笑った。Bobby Hebbの「Sunny」そのまんまやん。 歌詞の内容はウルフルズの軽い歴史なので元歌を知らない人が聴けば真面目部門に聴こえるかもしれないが、「Sunny」→「三人」→「四人」という連想であることは明白だし、やっぱりこれはジョーク部門だ。 一番笑ったのが「ライブは5人」。なんじゃそらw 4人の歴史に関係ないやんw


*1 ファンからするとダジャレではなくて韻を踏んでいるだけだとか言われそうだけど